相続税・贈与税は税理士次第で違います
普段税理士と付き合いがない方にとっては、どの税理士に任せて良いかが解りにくいもの。
「でも、やることは同じだし、どの税理士に任せても同じだろ?」
それは間違いです。相続税・贈与税の場合には、誰に任せるかで大きな違いが出るのです。
何故違いが出るのか
ほとんどの税理士は普段、中小企業などの法人のお客様や個人事業主のお客様と契約し、
主に法人税や所得税の申告をしています。
このため、税理士も普段から知識の収集に励んでおり、知識や処理に大きなバラツキは
生じません。
しかし、相続税や贈与税は、一般的には年に数回あるかないか、場合によっては全くない、
という税理士も数多くいます。当然、あるかないかの業務に対して、普段から知識収集の
努力はなかなか難しいもの。このため、どうしても普段から業務を行う税理士に比べ、
知識も経験も乏しくなるのです。
皆さんは、サンダル程度ならホームセンターで買っても良いけど、ちゃんとした靴を
買うなら靴屋に行きませんか?
相続税・贈与税を得意とする税理士も、それと同じです。
選ぶための4つのポイント
そうは言っても、靴屋もそれなりにあるように、相続税・贈与税を得意とする税理士は
多くはありませんが、ぼちぼちはおります。
では、その中で税理士を選ぶポイントはなんでしょうか?
経験則上から、こんなところを選ぶポイントにされると良いかと思います。
◆自宅(財産のある場所)から近い
例えば都内ならせいぜい隣県程度までです。相続が発生すると、遺産の現況確認、
遺産の整理のほか、役所や金融機関など沢山の手続きも必要になります。
このため、遠い税理士に頼むと、それだけで出張費用などの請求がされたり、処理が
遅くなったりします。
◆知識が正確で経験豊富
言うのは簡単ですが、実際にはそれを見定めるのはなかなか難しいです。
大して経験もないのに、経験豊富と謳う税理士もいないわけではありません。
簡単なテストとしては、その処理がどの規定に基づいているのか、根拠を訊いてみる、
というのが良いかもしれません。経験豊富なら即答してくれます。
◆明朗会計でしかもコスパが良い
相続は何かと掛りが多いもの。それでなくても負担が大きいのに、更に高いことを
言われては大変です。
見積もりを依頼してもハッキリと値段を言わないとか、大雑把な見積もり書である
ような場合は、やはり要注意です。
どの業種にも言えることですが、見積もりが丁寧かつ明朗で、コストパフォーマンス
の良い業者を選ぶのが定石です。
◆まずは話をしてみる
税理士の多くはペーパーの試験に合格して資格をとっただけで、面接などはありません。
従って、人柄は合否の対象とはなっておりません。
ただ、相続や贈与の場面は、やはり人としての信頼関係が非常に重要です。
まずは会ってみて、話をしてみるのが良いでしょう。
もちろん、最後は私どもを選んでいただきたいのが本音です。
ただ、やはりそこは人対人ですので、お気に召されない場合もあると思います。
やはり結論としては、お会いして決めて頂くのが一番だと思います。